松山「でゅえっと」の味がスーパーで買える?噂のミートソースを食べ比べてみた

松山のミートソースといえば、「でゅえっと」。

甘くて濃厚なミートソースに、山盛りのスパゲッティ。

私自身、小学生の頃から好きな店だ。

ジャズが流れる店内でミートソースを食べるのが、子どもながらにちょっと大人になったような気がして、楽しみだった。

昔は普通盛りを平気で食べていた。

ちなみに普通盛りは、茹で上がった麺で約500g。

今はさすがにきついので、小(約300g)を頼むことが多い。

そんな「でゅえっと」の味に、

かなり似たミートソースがスーパーで売られているらしい。

Threadsを眺めていると、そんな投稿を見つけた。

しかも一つではない。

これは気になる。

実際に買って食べてみることにした。

目次

まずは本家「でゅえっと」

でゅえっとのミートソースは、とにかく濃厚。

一般的なトマトの酸味が効いたミートソースとはかなり違う。

甘みが強く、どろっと濃厚。

それを山盛りのスパゲッティに絡めて食べる。

昔から何度食べたか分からない。

高校生の頃には部活の仲間と食べに来たこともある。

そして地味に好きなのが、先に出てくる甘めのポテトサラダ。

これも妙にうまい。

今回探すのは、この味に似たミートソースだ。

サニーマートで「ビストロサンマルシェ」のミートソースを発見

まず向かったのは、サニーマート束本店。

Threadsで見かけた情報どおり、冷蔵コーナーで見つけた。

ビストロサンマルシェのミートソース。

価格は購入時で500円前後だった。

冷蔵のパウチになっている。

さっそく家でスパゲッティを茹でて、かけてみる。

見た目からして、それっぽい。

そして食べてみる。

あ、これは似てる。

というか、かなり似ている。

甘くて濃厚。

口に入れた瞬間の方向性が、完全にでゅえっと系だ。

個人的には本家より少しスパイスが強く、ややスパイシーに感じる。

でも、「でゅえっとっぽいミートソース」と聞いて想像する味からほとんど外れていない。

これは普通にうまい。

しかし、なぜここまで似ているんだろう。

似ているのには、ちゃんと理由があった

気になってビストロサンマルシェについて調べてみた。

すると、あっさり答えが見つかった。

ビストロサンマルシェの奥田広司シェフは、でゅえっとで料理人として修業した人物だった。

その後、2004年にのれん分けで「でゅえっと 大洲店」を開業。

現在はのれんを返し、店名を「ビストロサンマルシェ」に変更している。

……そりゃ似てるわ。

むしろ「でゅえっとに似ているミートソースを見つけた」というより、

ちゃんとルーツがつながっていた。

Threadsの情報、かなり有力だった。

もう一つ。ギノーみその「昭和レトロな味ミートソース」

もう一つ、似ているという情報があった。

松山三越地下のコープで購入した、ギノーみそのミートソース。

購入時は350円前後。

こちらも実際に食べてみる。

うん。

似てるっちゃ、似てる。

甘くて濃厚という大きな方向性は近い。

ただ、ビストロサンマルシェほど「でゅえっと!」とはならない。

個人的な「でゅえっと似てる度」を数字にするなら、

40%くらい。

もう少しスパイス感が欲しい。

とはいえ普通においしいし、松山らしい甘めのミートソースが好きなら十分アリだと思う。

母「これ、味噌っぽくない?」

ちなみに、これを母も以前食べたことがあるらしく、感想は、

「なんか味噌っぽい味がする」

だった。

私は正直、そこまで味噌っぽさを感じなかった。

妻にも聞いてみる。

「言われてみれば、確かに味噌っぽいかも」

とのこと。

ギノーみそだから、そう思うだけでは?

……と思って調べてみた。

本当に味噌が入っていた。

ギノーみその公式商品説明によると、国産の牛肉・豚肉・野菜を煮込み、チーズや味噌を加えて仕上げているという。

母、正解。

さらに調べてみると、この商品にはもう一つ面白い背景があった。

実は「でゅえっと」の再現ではなかった

てっきり「松山の甘いミートソース=でゅえっと」を意識した商品なのかと思っていた。

しかし、そうではなかった。

ギノーみそによると、昭和30~40年代に松山市の銀天街にあったスパゲッティ店「アミド・パリ」の懐かしい味を意識して作られた商品だという。

これが面白い。

でゅえっととは直接関係がないのに、食べてみるとどこか方向性が似ている。

もしかすると「甘くて濃厚なミートソース」という味そのものが、昔から松山に根付いていたのかもしれない。

そういえば、もう一つあった

以前、古川に「ホーム食品」という店があった。

現在は閉店している。

ここで売られていた冷凍ミートソースも、でゅえっとを思わせる味だった。

こちらはひき肉が大きめ。

肉の存在感があって、これもかなり好きだった。

もう買えないのが惜しい。

こうして並べてみると、

「でゅえっとっぽい甘くて濃厚なミートソース」

という味は、一つの店だけではなく、松山のいろいろなところに残っているようにも思える。

一番「でゅえっと」に近かったのは?

今回食べた2種類なら、個人的には圧倒的に

ビストロサンマルシェ。

これはかなり近い。

そして経歴を知ってしまうと、似ているのも納得だ。

一方、ギノーみそのミートソースは「そっくり」というより、

同じ松山系ミートソースの親戚

みたいな印象だった。

こちらはこちらで背景を調べると面白い。

そして、このミートソースの話をたまたま実家でしたとき。

母が突然こんなことを言った。

「でゅえっとのミートソースの作り方、知っとるよ」

……え?

なんでも、昔、人づてに聞いたレシピをノートに書いてあるらしい。

本当に残っているのか。

そもそも本当に「でゅえっとのレシピ」なのか。

ちょっと気になる。

これは、また今度探してみようと思う。

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